こんにちは!今日は、僕がよく使う「後ろ回し」という言葉と「後傾」の違いについて深く掘り下げてみたいと思います。
この2つの言葉は、
僕の中では概ね同じ意味を持っているので、
リアルのセッションでは全然「後傾」も使うのですが、
SNSのような言いっぱなしのところでは
細かいところまでフォローができないことが多い分、
伝わるイメージや効果に
大きな違いがあると考えていて、
使い方には少し気を配っています。
トレーニングや日常の姿勢、動作において、
僕の中にあるこの違いをお伝えすることで、
少しでも、より良い身体の使い方を
実現することができるのではないかと思いました。
「後傾」の持つイメージの限界
まず、「後傾」という言葉について考えてみましょう。
「後傾」という言葉は「傾く」という漢字が含まれているため、物体が後方に傾く動きを連想させがちです。例えば、物体の上部が後方へと傾き、その結果、下部が前方へと滑っていくようなイメージを抱くことが多くないですか。
このようなイメージは、物体が前後に揺れるような動きや、バランスを崩した姿勢を連想させるかもしれません。
しかし、僕が実際に伝えたい動きは、単に後方に傾くのではなく、より精密で安定した動きを目指すものです。特に、体幹の安定性と柔軟性を保ちながら、軸がぶれないように動くことが求められます。
そのため、「後傾」という言葉だけでは、正しい動きのイメージを伝えきれない場合があると感じています。
「後ろ回し」が伝える動き
ここで登場するのが「後ろ回し」という言葉です。
「後ろ回し」という表現は、物体や体が軸を中心に回転する動きをイメージさせます。この回転という概念が加わることで、体が安定しつつ動く様子がより具体的に伝わりやすくなるのではないかと考えています。
例えば、スポーツにおいて重要な腰の回転や体幹の動きは、「後ろ回し」という言葉を用いることで、単なる前後の傾きではなく、回転運動によるパワーの伝達やバランスの取り方が自然と理解されやすくなります。
特に、回転する動作の中で、体の軸がぶれないことが重要な場合、この表現が非常に効果的という実感があります。
軸の安定性を強調する「後ろ回し」
もう一つ注目すべき点は、「後ろ回し」が軸の安定性を強調できることです。
運動指導において、軸がぶれないことは非常に重要です。
たとえば、ゴルフのスイングや野球のバッティングなど、スポーツにおいて体の軸が安定していることが、パフォーマンス向上の鍵となります。
「後傾」という言葉を使うと、どうしても傾くイメージが強くなり、体の軸がずれてしまう動きを連想させてしまう可能性があります。一方で、「後ろ回し」という言葉は、軸を中心にした回転運動をイメージさせるため、自然と軸の安定性が強調されます。
これにより、動作がより効率的かつ安定したものになることが期待されます。
持続的な力の発揮を促す「後ろ回し」
最後に、「後ろ回し」という言葉が持つもう一つの利点として、力の持続性を伝えやすいことが挙げられます。
多くの人は、運動中に力を断続的に使ってしまいがちです。例えば、アームカールの動作では、肘を曲げる際に力を入れ、伸ばしきる際には一旦力を抜いてしまうという動作が見られます。このような断続的な力の使い方では、安定した姿勢や持続的な運動を保つことが難しくなります。
「後ろ回し」という表現を使うことで、持続的な力の発揮を促し、動作が途切れることなくスムーズに行われるようになりやすく、筋肉や関節への負荷が分散され、効率的で安定した運動が実施できる可能性が高まると考えています。
まとめと追記:言葉が動きを変える可能性
「後傾」と「後ろ回し」は、同じ動作を指す場合でも、伝わるイメージに違いがあると思っていて、「後傾」という言葉も含めて、伝えるだけにとどまらない、正しく伝わる使い方が重要です。
僕が運動指導する上では、特にこの伝わり方を常に想像しています。
「どちらの言葉の方が、より僕自身の中にあるイメージに近いのか。」
「曲解されない言葉はどちらなのだろうか。」
そんな中で今のところ、僕のイメージに近いのが「後ろ回し」という言葉になっています。
とはいえ、最初にも書いた通り
僕の中での意味は「後傾」と概ね変わりません。
だからこそ、使い分ける理由が少しでも伝われば皆さんのトレーニングや日常の姿勢、動作のお役に立てると信じています。
ぜひ意識してみてください。
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